日本スペンサー協会 論集 趣意書 本文へジャンプ

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論集企画

 

このたび日本スペンサー協会では、2014525日北海道大学における年次総会において、現在の日本のスペンサー研究の水準を示す論集を出版することを決定いたしました。本協会はすでに、『詩人の王スペンサー』(九州大学出版会 1997年)、『詩人の詩人スペンサー』(九州大学出版会2006年)と二冊の論集を出版してきましたが、その後も、会員によるたゆまぬ研鑽により、日本のスペンサー研究はさらなる進展を遂げて参りました。この間、世界のスペンサー研究は、重要な著作や論文が相次いで出版され、国際スペンサー学会も来年で5回目を数えるなど、着実かつ多彩な発展をみせております。このようななか、本協会の研究成果を新たな論集にまとめて世界に発信し、スペンサー研究の一層の進展に貢献することは、極めて意義深いことと考えられます。

つきましては、会員の皆様におかれましては、次のような趣旨をご理解いただき、論集へのご執筆をお願いする次第です。

 

1.趣旨

 現在の日本のスペンサー研究の水準を示す論集を出版する。若い執筆者にとって、業績の一本に数えられるようなものにするために、査読制度をとり、出版助成をとることによって論集の学問的価値を明らかにする。

 

2.論集全体のテーマ

 「歴史の中のスペンサー・スペンサーの中の歴史」

スペンサーが生き、書いた時代の状況や、スペンサーが意識的・無意識的に作品に書き込んだ歴史を探ることは、スペンサー研究にとどまらず、英国ルネサンス研究にも通じる今日的課題である。歴史と文学作品の関係は、背景と主題、といったものではなく、互いに働きかけ、互いを構成する相補的関係である。また、ロマンス・牧歌・コンプレインツ・風刺・ソネットといった文学形式も、文学の技法であるにとどまらず、時代の文化・社会との交渉の上に成り立つものである。このような視点から、The Faerie Queeneだけに集中せず、なるべく多くの作品を扱う論集としたい。

 

3.使用言語

英語とする。原稿送付に先立ち、英語の母語話者によるチェックを経ること。

 

4.出版費用

 予算150万円 科研の出版助成を申請する。

  (ただし、出版助成が得られない場合は、自費出版となり、執筆者に応分の負担が予想されます。)

 

5.スケジュール

 20148           趣意書の配布

 2015 1月        執筆の意思表示期限。締め切り後、論文テーマの調整

 20163月    原稿を完成 出版社との交渉 査読 原稿修正

 2016 9月     完成原稿をつけて助成に申請

 20175月     出版助成 内定通知

 201710月     出版

 

6.投稿方法

   執筆希望者は、論文の要旨(案)を50行程度(日本語または英語)にまとめ、20151月末までに福田昇八会長fkds@s7.kcn-tv.ne.jp)および事務局    (ave.pia.humilitas@movie.ocn.ne.jp)あて、メールに添付して送信する。会長を含む編集委員会で審議の上、後日改めて詳細な執筆依頼を送付する。主題について全体のバランスを勘案して執筆者と編集委員会の間で調整する場合がある。

 

   論文は、次の二項を満たすと判断されること。

(1)     その主題に関する関連論文を踏まえていること。

(2)     独創的な視点があること。

  

7.編集

 数名からなる編集委員会を設ける。編集委員会は全体の構成、原稿の依頼、査読、修正要求を行う。

 編集委員 福田昇八 村里好俊 竹村はるみ 水野眞理 足達賀代子(事務局)

 

2014821日(更新)

日本スペンサー協会